2018年、ボリショイサーカスの日本公演は来日60周年という大きな節目を迎えました。1958年の初来日から60年 ― これは、ひとつの海外公演としては驚くべき長さです。この年の巡演は、積み重ねてきた歴史への感謝を込めた、特別なものとなりました。
60年という重み
初来日の1958年から数えて60年。その間、日本社会は戦後の復興から高度成長、そして成熟へと大きく姿を変えました。時代がどれほど移り変わっても、夏になれば本場のサーカスがやってくる ― その安定した繰り返しが、60年という歳月を積み上げたのです。初来日の経緯は日本公演の歴史で詳しく紹介しています。
2018年の巡演
来日60周年を記した2018年の巡演では、長野・所沢(埼玉)・横浜・幕張(千葉)・名古屋・三重(津)など各地で公演が行われました。節目の年にふさわしく、「来日60周年記念」を掲げた案内が各会場を彩りました。会場の一覧は全国の公演会場を、演目は演目と見どころをご覧ください。
世代を超えた記念
60年という時間は、ちょうど三世代分にあたります。祖父母の代に初めて観たサーカスを、孫の世代がまた観る ― そんな時間の連なりが、この節目には込められていました。往時を知る人にとっては懐かしさの、初めて訪れる子どもにとっては新しい驚きの舞台。60周年は、その両方を同時に抱えた特別な年でした。
節目のあとに
結果として、この60周年は、長く続いた日本公演の歴史におけるひとつの到達点となりました。その後まもなく、世界的な状況の変化により巡演は困難となり、日本公演は実質的にその歴史を閉じます。だからこそ2018年の記録は、いっそう大切なものに思えます。半世紀を超える文化交流の締めくくりとして、この節目をここに記録しておきます。